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画紋工房

2008年12月にガタケット103(3月22日)に向けてなんとなく結成された二人組サークル『画紋工房(がもんこうぼう)』のブログです。コピー本を作ってガタケットにちょびちょび参加しております。

フランケン・ふらんSS。

 以前書いたものを忘れる前に投稿!
 掲示板とかでよくある会話で進むタイプで書いてみました。書いていたときは名前をイニシャルにしていたんですがUPにあたって名前にしました。どっちがいいんでしょ。どっちにもいいとこも悪いとこもある?w
 タイトル未定ですがよろしければどうぞ。


診察室
ふらん「んん~。極度の痛覚過敏ですか~」
患者「はい。他の人がなんてことのない痛みでも、私は激痛と感じてしまい……。そのせいで生活もままなりません……」
ふらん「んん~。痛み、ですか~。例えば」バチッ
ヴェロニカ「ぎゃん!?」
ふらん「今ヴェロニカは脳内の電極から刺激を受けて痛みに悲鳴を上げましたけど、人によっては上げないかも知れませんよね? もしかしたら、痛いとも感じないかも」
ヴェロニカ「上げるよ! こんなに痛かったら上げるよ! 痛いって感じるよ!」
ふらん「そんなふうに、痛みとは感じ方が人によってまちまちで、なかなかはっきりと捉えられないものなんですよ~」
ヴェロニカ「ちょっとふらん! 今その説明のためだけにボクに電気流したの!?」
ふらん「……」スッ
ヴェロニカ「ひゃっ」
患者「やめてあげてください……! なんだかわかりませんけど、痛そうですし……」
ヴェロニカ「……いい人だ!」
ふらん「……痛そう、ですか~」
患者「え? ええまあ……」
ふらん「人の痛みがわかる、ってことなんですかねえ~」
患者「は、はあ……」
ふらん「……ヴェロニカの頭には痛みを与えるためだけに専用の電極を埋めてあるんですけど、どう思います~?」
ヴェロニカ「やっぱり痛いんだよねコレ?! 痛くするためだけで他の用途なにもないよね?!」
患者「え? ひどいな、と思いますが」
ふらん「思っちゃいますかあ~」

暗闇
患者「……何だ? 何も見えない。動けない……」
ふらん「あ、脳波振れた。気が付かれましたかあ~? 大丈夫ですからねえ~」
患者「あれ? 私は確か診察室で……」
ふらん「はい~。ちょっと処置にご納得してもらうのに時間が掛かりそうなので、麻酔をかけさせてもらいました~」
患者「え? え?」
ふらん「契約書に同意されていてもなかなか納得していただけない場合が多くて~」
患者「あ、頭がモゾモゾする……! モゾモゾした匂いが塩辛い……?!」
ふらん「あ、今ちょっと患者さんのお脳を開いてるんですよ~。頭蓋骨じゃなくて脳のひだって申しますか~」
患者「!?!?」
ふらん「術式と投薬と精神操作で、自分の痛みを、他人の痛みのように感じる脳へと作り変えます!」
患者「!!!!」
ふらん「大丈夫ですよう~。患者さんのこの可愛いお脳を、立派に作り変えてあげますからねえ~」

手術室前
ギニャ-
ヴェロニカ「いい人だったのに」

峠道 バイク
患者「今日は定期診断か。退院からもう1年……。仕事に、友人に……。恋人はまだだけど、夢の『普通の生活』。先生には感謝してもしきれないな。入院中は『お願いだもういっそ殺してくれ頼むもうやめてくれえ』とか思ってたけど」
キキッ ドカッ ガシャーン
患者「な、何でこんな所に車が止まって……? 思い切り吹っ飛ばされた……。いや、相手は大丈夫か?」
少女「たすけてえ~!」
患者「大丈夫かい?」
少女「お父さんが~! 急に胸が苦しいってもがきだして~!」
患者「……(死んでる)。君は大丈夫?」
少女「足が痛いよう。挟まっていて動かないんだよう」
ガタガタ ギシギシ
患者「……(人間の力ではどうにもならないな。足が痛むのは悪くても骨折というところか)」
少女「……おじさん、バイクでぶつかってたけど大丈夫なの?」
患者「……ああ。大丈夫だよ(この腹部の激痛の知覚を観察するに、内臓破裂か。急いで処置してもらわないとまずいな)。もう119はした?」
少女「まだしてない。お父さんのケータイ、ロックかかってて」
患者「じゃあ、おじさんのケータイで。……!(画面が壊れている! かけられるか?)」
119「はい、119番です」
患者「(ガラケーで良かった)峠道にて交通事故、40代男性が心肺停止、10代少女が骨折、20代男性が腹部を強く打ち激痛を訴えています。内蔵破裂だと思われます。こちらへはどのくらいで到着しますか?」
119「え。は、はい。峠道ですとえー。1時間ちかくかかります。その間、重症の方にお声をかけて元気づけてあげてください」
患者「わかりました(俺だけど)」
患者(救急車で搬送されて、間に合うか微妙なところだな……。研究所に行って処置してもらった方が速いか……。バイクは大丈夫そうだが……。)
患者「これから救急車が来るから、待っててね」
少女「おじさん行っちゃうの?」
患者「うん、おとなしく待っててね」
少女「やだあ……」
患者「……」
少女「やだよう……。お願い……。ひとりにしないで……」
患者「……」

処置室
ふらん「交通事故ならしかたないわ~」
ヴェロニカ「いい人だったのに」
ふらん「どんな事故だったのかしら~」
ヴェロニカ「えーと、40代男性が車の運転中に心臓発作で死亡、激突して10代の娘が変形した車体に挟まれて足を骨折、動けなくなってカーブで見えない所に停車していたら患者さんのバイクがぶつかったんだって」
ふらん「この程度の損傷ならウチですぐ治せたけど~。もう死んじゃったしねえ~」
ヴェロニカ「この現場からそのままウチに来れれば良かったんだけど」
ふらん「バイクが壊れてたら仕方ないわよ~」
ヴェロニカ「搬送されるまで女の子を元気づけてたみたいだし、Fの処置が効いてたみたいなんだよね」
ふらん「その点はホッとするわ~」
ヴェロニカ「……バイクは壊れていたのかな?」
ふらん「壊れていたんでしょ~?」
ヴェロニカ「……。うん、そうだね」
ヴェロニカ(バイクがもし壊れていなくても、患者さんはその場を離れられたのかな? お父さんの死体のすぐそばに、怪我をした女の子を置いて。)
ヴェロニカ(人の痛みのわかる患者さんだから、女の子の悲しみや苦しみが、心の痛みがわかって、ほっとけなかったんじゃないかな……)
ヴェロニカ(自分の致命傷の痛みよりも、他人の心の痛みを無視できない)
ヴェロニカ(そんなことあるのか? ってボクは思うけど)
ヴェロニカ(患者さんの死に顔、なんかすごい優しいんだもんなあ……)



おしまい



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  1. 2014/08/25(月) 06:36:17|
  2. もはや無法地帯
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